- 薬は、局所適用と全身適用の2つに大きくわけられます。局所適用というのは、患部に直接用いることで、多くは外用剤です。そして、胃や腸の粘膜から吸収され、血液とともに全身の血管をめぐるものが全身適用で、いわゆる飲み薬や解熱、鎮痛用の坐剤がこれにあたります。
- 全身適用の薬は、まず始めにうまく体内に吸収されなければなりません。たとえば胃酸に弱い成分が入った薬は、粉薬のようなムキ出しの状態ではなくカプセルに入れられたり、直腸の粘膜から取り込むために座剤になったりするわけです。
- 次に効果を発揮させたいところまで過不足なく必要量が運ばれることが理想です。いいかえれば血液中の薬の濃度が適当だということで、肝臓で代謝されたりすることなどを計算して、服用の用量が決められているわけです。もし、この濃度が薄すぎれば当然のことながら効果が弱くなり、反対に濃すぎた場合には効果が強くなることはなく、身体のほかの部分に悪影響を及ぼすことがあります
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